という根拠はどこにもみあたらないといえる。以上の点から、現在の出生率低下は予測されたもので、しかも経済的不況が重なり予測以上の低下となったことは確かであるが、しばらくすれば上昇すると予測される。予測の背景として指摘されるのは、スウェーデン人の子ども2人の理想像が依然として強いこと、育児有給休暇や保育などのスウェーデンの社会・家族政策は、切り詰めを余儀なくされた現在でも国際的に比較すれば良い水準を保っていることなどである。 参考図 出生児総数と婚外出生児割合の推移:1960−91年
出所:津谷典子「高齢化社会システム研究会」資料より作成
前ページ 目次へ 次ページ
|
|